プリントされる映像

1987 / プリント紙、ガラス、モニター、ビデオ30分

北海道立近代美術館「イメージ・群」展に選定・出品したインスタレーション作品。昔、ポラロイドカメラもその簡易さが面白くて、ポラロイドカメラで撮した写真を素材にした映像作品も制作したことがあったが、これはビデオ映像をプリントするという不思議な装置で、これまたその簡易さに興味をもった。膨大な情報化が始まっていく予感があり、オリジナルから量産される映像と、どんどんプリントされていく映像の群れは、もはやオリジナルがなくなっていくフラットな社会をその時はまだ予感としてしか感じていなかった。

※同時期に、自動車販売ショーケースで開催された車を使ったグループ展では、車の中に膨大な量のプリント紙を埋め込んで、車とバブル社会の象徴を表現してみたが、不評だった。

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